賞状の慣例マナーと書き方
「表彰状」「感謝状」「賞状」「証書」は、それぞれに適した独特の文章や表現、言い回しの違いがありますが、レイアウトにおけるルールは概ね同じです。どのようなルール手順に沿ってレイアウトを行うのかを、賞状のつくり、慣例マナーと書き方、表彰状・感謝状・証書の違いと共に、本ページではご説明させていただきます。
当店では、お客様からお預かりした印刷内容を、慣例マナーに沿ってレイアウトいたします。校正原稿は、ご覧いただける形(PDF)にて提出のうえ、何度かの修正・手直しを経て「校了」(お客様のご承認)となり、印刷工程へお進めする流れとなります。
賞状のつくり
賞状は、専用の用紙に文章を記載し、落款を押印して使用いたします。大きく分けると下記内容で構成されています。
➀表題
「表彰状」「感謝状」「賞状」と記載します。証書は「修了証書(修了証)」「合格証書(合格証)」「認定証書(認定証)」のように、認定する事実に応じた表題を記載いたします。
➁賞名
必要に応じて、賞の名称(例:最優秀賞)を入れます。証書の場合は、授与位や号数を記載いたします。
➂受賞者名
個人名や会社名を記載します。会社名に支店部署名を入れたり、個人名に会社名や支店部署名・肩書を入れたりいたします。
➃本文
前半部分に「功績」の内容を、後半部分には「理由」を記載します。文字数は他との文字の大きさバランスの関係から、60~80文字をおすすめいたします。証書などで文字数が極端に少ない場合は、文字サイズを大きくして整えます。
➄署名(授与日・組織団体名・肩書・お名前)
授与日は式典の日付を入れるのが一般的です。ご署名は組織団体名、肩書、お名前を記載します。
➅落款
お名前の下に落款(朱印)を押印します。押印する場所と位置は、組織団体名の上に被せて押すといった方法もございます
➆ロゴ
組織団体のロゴやエンブレムは、用紙の中央上部、向かい合う図柄(例:鳳凰)の間に配置するのが一般的です。本文背面にロゴを少し大きめのサイズで薄い色でお入れするのが最近のトレンドとなっています。当店では通常のロゴ入れ料金にてお承りいたします。(※ロゴによってはご対応できない場合がございます。)
慣例マナー
・行頭に「を」「は」「へ」を配置しない
本文の各行の行頭に、「を」「は」「へ」が来ないように改行を行います。
・行末に「に」の横並び配置をしない
本文の各行の行末で、「に」が連続して横並びしないように改行を行います。
・文字と文字が重ならないようにする
記載する全ての文字について、文字同士が重ならない(被らない)ようにします。
・数字の表記方法
縦書きと横書きで異なります。縦書きは漢数字(一二三四五)、横書きは算用数字(12345)で表記します。縦書きとは行の上から下に向けて縦に書くことを指し、横書きは行の左から右へ向けて横に書くことを指します。
<縦書き漢数字>
<横書き算用数字>
・ローマ字(アルファベット)の表記方法
アルファベット(abcde、ABCDE)は、縦書きは右90度回転させます。横書きは回転させずにそのまま表記します。
<ローマ字90度右回転>
・本文の改行は原則1回
本文の構成は、前半部分で「功績」を、後半部分には「理由」を記載します。前半と後半を分ける際に改行を入れます。もし、文章量が少なく、1文の続きでの記載となる場合は、改行を入れずに1文で表記します。
・句読点の扱い
句読点(「、」「。」)は、賞状では使いません。文脈のうえで区切りたい場合は、一文字分の空白スペースを入れたり、もしくは区切り部分を改行箇所となるように工夫いたします。
<一文字分の空白スペースを入れるケース>
<区切りを改行となるように工夫したケース>
・連名署名の記載順
ご署名が2名以上の連名の場合は、地位が上の方から順に記載します。縦書きは右から、横書きは上からの順となります。
<ご署名連名での表記順>
当店独自の表記
慣例マナーを疎かにするつもりはございませんが、当店は読みやすく、見た目が美しいバランスで、お気持ちが伝わることを目指しています。そのため、当店独自の表記方法をお客様へご提案させていただくことがございます。
・本文の改行回数
改行は読みやすさやお気持ちが伝わることを重視して、2~3回の改行をご提案することがございます。
<改行2回のケース>
・ローマ字(アルファベット)の回転無し
縦書きでの記載において、回転させない方が見栄えが良い場合に、「右90度回転」「回転させない」の2パターンを、ご提示させていただく場合がございます。
<ローマ字90度右回転>
<ローマ字回転無し>
・本文の文字サイズ
「漢字」を「ひらがな」より大きいサイズで表記いたします。算用数字と漢数字、ローマ字(アルファベット)は、漢字と同じサイズに揃えて整えるようにしています。
<ローマ字と漢数字の文字サイズ>
表題(賞状・表彰状・感謝状・証書)の違い
「表彰状」「感謝状」「賞状」「証書」は、大きな括りでは全て「賞状」の扱いとなります。どの表題にされるかは用途や主旨に合わせてお選びいただいて大丈夫です。
賞状と表彰状はどちらも式典で授与される用途となりますが、賞状は「優秀さを競い合う」ような競技で、表彰状は「貢献や成果を讃える」のに向いています。感謝状は「感謝の気持ち」に重きを置く場合に最適です。証書は修了・合格・認定などの「事実を認定」する場合に適しています。
・賞状
優秀な成績をあげたり、功労のある人物や組織団体に対して、ほめ讃える言葉を書き記して与える文書です。
・表彰状
大きな功績成果をあげた人物や組織団体に対して、ほめ讃える言葉を書き記し、大勢の前で授与する文書です。
・感謝状
より良い行いや親切な行動を行った人物や組織団体に対して、善意や協力に感謝の意を伝え、贈呈する文書です。
・証書
権利・義務・事実等を証明する書類・文書です。
「縦書き」と「横書き」
文章の書き方には「縦書き」と「横書き」がございます。縦書きは文章を縦書きで表記する(行の上から下に向けて縦に書く)ということを指し、横長タイプの用紙に記載します。横書きは文章を横書きに表記する(行の左から右へ向けて横に書く)ということを指し、縦長タイプの用紙に記載します。
数字(12345・・・)は、縦書きは漢数字(一二三四五)、横書きは算用数字(12345)で表記します。また、アルファベット(abcde、ABCDE)は、縦書きは右90度回転させます。横書きは回転させずにそのまま表記します。このため、横書きはアルファベット(abcde、ABCDE)の多い文面に向いています。
<縦書き>
<横書き>
賞状のプロへお任せください
お読みいただいた通り、賞状の慣例マナーそのものは、それほど難しくありません。ご自身でレイアウトのうえ、用紙をご購入して印刷も可能ですが、いざご自身でレイアウトしてみると歪で違和感を感じる、満足いかないといったことがよくあります。思ったように出来ない、もしくは出来そうにないと感じられたら、賞状のプロへお任せください。
タカ印賞状印刷では「賞状」「表彰状」「感謝状」「証書」の名入印刷をお承りしています。賞状の慣例マナーはもとより、レイアウトは細かな部分にこだわり、読みやすく、見た目が美しいバランスで、お気持ちが伝わることを目指しています。
箔押加工を施して描いたデザイン(金箔鳳凰・WEB限定品のカラー箔押)の賞状用紙に、本文文章・落款・ロゴマーク・サイン署名等をオンデマンドプリンター機で印刷いたします。印刷作業は賞状向け専用の調整を行ったプリンター機で印刷しますので、綺麗で見栄えの良い美しい仕上りとなります。また、その後の検品にてキズ・色むら・汚れが見つかった場合は、刷り直しをしていますので、ご安心ください。
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